東京工業大学附属科学技術高等学校 数学科

~君は無限を知っているか~ 

本校数学科教育方針

本校数学科では「科学技術」に結びつく話題を積極的に題材として取り入れ、数学の学習の必要性に気付かせるとともに数学的思考の有効性を理解させます。今日の科学技術のさまざまな分野の土台となる数学を基礎・基本からとらえ、科学技術との関連にも焦点を当てながら、将来、理工系のいかなる分野へ進んでも柔軟に対応できるような数学的表現能力・問題解決能力を育成します。 

本校数学科の教育課程

本校の数学は、第1学年、第2学年では共通履修になっています。また、第3学年では進路希望に応じて選択科目として履修できます。令和5年度の科目は次の通りです。

なお, 数学IIIでは2学期中間試験までは習熟度別に5クラスに分かれて学習します。2学期後半からは, 生徒の進路に応じて, 3つのコース(5クラス)に分かれて学習します.

本校数学科の主な課外での教育活動

土曜補習(2年)

大学入試に対応できる基礎力をつけることを目標とした講座です。既に一度授業で扱った内容(数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・C)に関して, 予習を前提として、解説・演習を行います。全24回程度実施しています。

土曜補習(3年)

2学期の土曜日を中心に, 大学入学共通テストで高得点を取れる実力をつけることを目指したテスト演習を行います。全10回程度実施しています。

夏期・冬期・春期特別補習

1・2年生には, 1・2・3学期の授業内容について基礎力の定着を図るために夏休み・冬休み・春休みに宿題を課しています(春休みは1年生のみ)。夏期・冬期・春期特別補習では, 生徒個々の理解できてなかった点や疑問点を1つずつ解決しながら課題を進めていくための補習講座をティームティーチングで行っています。

3年生には, 普段の授業では扱いきれない国公立大学2次試験・私立大学の一般入試対策の入試問題演習を夏休みに実施しています。

数理基礎

数理基礎は,本校1年次から始まる工業科・理科の学習で必要となる数学的な基礎知識・技能を身に着け,中学校の数学とのギャップを埋めることを意図して開発された副教材です。元々はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)研究開発の一貫で開発された科目(授業)でしたが、現在では独習を中心とした副教材として、本校に入学した1年生全員が1年間かけて学習することになります。

1年生は、このテキストを読みながら練習問題を解き、月の最後にWEB上でテストを受ける、というサイクルを通じて工業科・理科の学習で必要となる数学的な基礎知識・技能を身に着けます。また、解説動画も用意しています。

さきがけ講座

学校推薦型選抜や総合型選抜で進路の決まった早期合格者に対し,3年3学期さきがけ講座(以下「3学期さきがけ」という。)を実施しています。理工系大学における学部教育への接続をよりスムーズにするための3講座を実施しています。さきがけ講座はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)研究開発の一貫で開発された高大接続さきがけ教育を引き続き実施しているものです. 教材は数理応用やプリントを使用しています。

さきがけ講座「数理」

多くの理系大学の学部1年で学習する物理・化学等で多用する多変数の微分積分について学習します。

さきがけ講座「線形代数」

線形代数学の基礎を解説します。「行列の基本概念」「連立一次方程式の解法」「逆行列」「連立一次方程式と階数」「基本変形」などについて学習します。

さきがけ講座「解析学」

「定義」と「定理」と「証明」が繰り返される「大学の数学」に慣れ親しむことを目的としています。そのための題材として「極限とは何か」をあらためて考え,ε-δ論法を紹介します。

数学担当教員

岡本  敬 (教務部

早坂  健 (副校長)

濵名 高宏 (生徒部

野本 文彦 (生徒部

實川 裕斗 (生徒部)


 ※(  )内は令和6年度の校務分掌担当です。 

数学科職員室は3号館2階です。